[245] 鬼哭き伝〜縁〜 oninakiden Mori@管理人 2006/05/04 (Thu) 02:38 先の日記でお知らせしましたが、「鬼哭き伝〜縁〜」水凪 藕(みずなぎはちす)/著 文芸社 の、表紙及び挿絵を今回担当させていただきました。 日本を舞台にした伝奇アクションです。鬼を題材にしている作品ですので、和風というか、倭風に気合を入れてチャレンジしています。大体5月から6月頃書店に並ぶかと思います。 みかけたら手にとってみてくださいね。********************************「鬼」というと、日本人にはなにか強いイメージがありますね。私は酒呑童子とか茨城童子あたりがぱっと浮かびます。闇の中に浮かぶおどろおどろしいモノ。特に女の鬼が持つ凄絶さ、哀切なる艶やかさ。 中国で鬼と言うと、ようするに幽霊のようなものを指していたようですが。孔子が思想的な理由から「子不語怪力乱神(孔子は怪力乱神を語らなかったよ)」ということで、そういった不気味で楽しい幽霊逸話はそのぶん別の人が残している。 西洋ではOgre (食屍鬼)がやや鬼に近いものなのかもしれませんが、なにか日本人にとっての鬼とはかなり違う気もするし。何を「鬼」として定義するかは、結構難しい気がします。そうそう、「一角獣、玄にして多角のもの」デスクトップ壁紙を公開しておきました。上部のメニュー>wallpaperからどうぞ。強引に230000ヒットにかこつけることにして、常時ダウンロードできる壁紙に加えておきました。ここの所あまりサイトをいじっていませんでしたから、ちょっとサービスです。いつも見てくださっている方達にありがとうございますということで、気持ちまでに。 Tweet Share △
[244] 一角獣、玄にして多角のもの Mori@管理人 2006/04/30 (Sun) 14:24 〜libera me ab ore leonis et a cornibus unicornium humilitatem meam〜死者には花を 生者に知恵を 巻き毛渦巻く やさしき頭たれて 目には涙と心得る在りし日の乙女の腕に 安らいだも束の間の夢 常命の君はみまかりぬ ああ、みまかりぬ 憂いるは無常の猟犬 悔いるは死を癒さざる角なれど愛しき乙女よ 齢の爪に引き裂かれ なお安らぐ顔美しく思い 骸なる君の眼窩より 変わらず微笑む不凋花を視る**************************更新: 新作「一角獣、玄にして多角のもの」を公開しました。後ほどデスクトップ壁紙も用意しますので、よろしければどうぞ。今年はサイトに公開するのが随分間があいてしまいましたから、その間も見にきていただいていた方に感謝を込めつつ。あと、ある伝奇アクション小説の装画を担当させていただきました。和物に挑戦しています。後ほどもうちょっと詳しくご報告させていただきますね。”一角獣が多角”(!)というのは、ラテン語のウルガタ聖書の有名な誤訳です。cornibus unicornium は英語にするとthe horns of the unicorn で、複数形。ラテン語による一角獣は実際にはmonocerosとかmonocerasと言われていたようですが。 実をいうと聖書ははるか昔から誤訳の天国、仏教経典もしばしば誤訳の極楽、あちらこちらに誤訳がラズベガスのごとく君臨し、そこから誕生するものも多かったわけで。怪我の功名という所でしょう。・・・功名かなあ。 「多角の一角獣」に関しては、記述から言ってどうも「サイ」(rhinoceros )を思わせます。あれならたしかに条件には当てはまりますからね。最も正確な答えがなんであるかは解りませんけれど。サイに関して言えば、角を目当てにした乱獲が問題になっていますが、とくに黒犀の角は漢方薬で催淫効果への目的で入れる場合があるようです。が、実際には寿命を縮めることになりかねません。基本的に犀角は鎮静・止血作用があるので、処方を守れば話は別なのでしょうが、人の爪や毛と同じケラチンという成分で出来ているのです。それに犀角に含まれる事が多いある物質は発癌性因子のはず。 聖書には他にも一角獣の記述はあることはあるようです。(誤訳ではなしに) まあともあれ、一角獣を描こうと思ったときに、何故かこんな叔父さまになってしまいました。ちゃんちゃん。最近息抜きに読んでいる本: 「ご臨終メディア」(集英社・森達也/森巣博)[ Check! ] 「メルニボネの皇子」(早川書房・ムアコック)[ Check! ] 「世の初めから隠されていること」(法政大学出版局・ジラール)[ Check! ] 「唐草抄」(牛若丸・伊藤俊治)[ Check! ]「唐草抄」は見た目につられてつい手にとってしまう一冊。本自体がオブジェの美しさ。ピンク地の箱に虹色がかった唐草模様がかかっているのですが、たしかここの出版物は版を重ねるごとに箱の色が違っているはずなので、2版ではまた違っているようです。内容も丸呑みには出来ませんが新しい視点がこれまた渦巻きのごとく浮かんでくる仕掛け。「ご臨終メディア」意見を同じくする必要は感じませんが、この考え方もあの考え方もも認識しておく必要がある、という時に読むとよいと思います。「メルニボネの皇子」たしか小学生の頃読んでたのですが、再度出始めたようですね。何度みても根暗な主人公だなあと思いつつはまってました。 Tweet Share △
日本を舞台にした伝奇アクションです。鬼を題材にしている作品ですので、和風というか、倭風に気合を入れてチャレンジしています。大体5月から6月頃書店に並ぶかと思います。
みかけたら手にとってみてくださいね。********************************「鬼」というと、日本人にはなにか強いイメージがありますね。私は酒呑童子とか茨城童子あたりがぱっと浮かびます。闇の中に浮かぶおどろおどろしいモノ。特に女の鬼が持つ凄絶さ、哀切なる艶やかさ。
中国で鬼と言うと、ようするに幽霊のようなものを指していたようですが。孔子が思想的な理由から「子不語怪力乱神(孔子は怪力乱神を語らなかったよ)」ということで、そういった不気味で楽しい幽霊逸話はそのぶん別の人が残している。
西洋ではOgre (食屍鬼)がやや鬼に近いものなのかもしれませんが、なにか日本人にとっての鬼とはかなり違う気もするし。何を「鬼」として定義するかは、結構難しい気がします。そうそう、「一角獣、玄にして多角のもの」デスクトップ壁紙を公開しておきました。上部のメニュー>wallpaperからどうぞ。強引に230000ヒットにかこつけることにして、常時ダウンロードできる壁紙に加えておきました。ここの所あまりサイトをいじっていませんでしたから、ちょっとサービスです。いつも見てくださっている方達にありがとうございますということで、気持ちまでに。